「よしず」タグアーカイブ

【アクセスランキング】2015年5月(お茶会と茶畑が多め)

2015年5月分を集計しました。

2015年5月のTOP10

  1. 吉田山大茶会にまつわるエトセトラ
  2. 伝統的な玉露や抹茶の覆いで使われる、よしずの作り方
  3. ほうろくで炒りたてほうじ茶
  4. プロフィール
  5. 有志が育てている茶畑で茶摘み!!
  6. 尾道紅茶のキャンディを淹れてみた。
  7. ダージリンと宇治で買ったラムレーズンのスコーン。夜だからって我慢しないで、いい感じ(*^_^*) #teatime #真ん中の豆皿は #朝日焼 from Instagram
  8. ちゃ、ちゃ、ちゃ、チャイ(牛乳だけの煮出し紅茶)
  9. セイロンティーとトースト。 #teatime #ムジカティー #プライドオブスリランカ #ミルクを入れたらコクが深まった #不思議だね〜 #気分は青色 from Instagram
  10. ティーメジャー、紅茶葉の計り

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5月の記事は、5,7,9位。
吉田山大茶会にまつわるエトセトラの関心が高いですね。

前回のランキングはこちら。【アクセスランキング】2015年4月(新しいが多め).

筆者のお店、大阪・玉造・空堀町「種ノ箱」のイベント予定

【アクセスランキング】2015年3月(少し関西が多め)

4月10日と遅くなりました。2015年3月分を集計しました。

2015年3月のTOP10

  1. 伝統的な玉露や抹茶の覆いで使われる、よしずの作り方
  2. 手軽で場所をとらない紅茶の茶器
  3. ほうろくで炒りたてほうじ茶
  4. 吉田山大茶会にまつわるエトセトラ
  5. プロフィール
  6. tumblrで「茶の間通信:大阪版」を始めました!
  7. 中国の方を意識した黒い漆の器で、ダージリン紅茶を頂きました
  8. マサラ・チャイ、うまかった!
  9. 奈良、大和高原、都祁 羽間農園、自然発酵 紅茶を飲みました
  10. ティーメジャー、紅茶葉の計り

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3月の記事は、4,6-8位。
4位の「吉田山大茶会にまつわるエトセトラ」は、知名度が上がっているので、上位に来てもさもありなんかと思いました。
3月の記事が少なくなったことが反省点です。

前回のランキングはこちら。【アクセスランキング】2015年2月(日本茶ときどき紅茶) .

筆者のお店、大阪・玉造・空堀町「種ノ箱」のイベント予定

【アクセスランキング】2015年2月(日本茶ときどき紅茶)

2015年2月分を集計しました。三カ月分もためちゃダメですね…(^^;;

2015年2月のTOP10

  1. 手軽で場所をとらない紅茶の茶器
  2. 日本茶インストラクター2次試験の備忘録
  3. 伝統的な玉露や抹茶の覆いで使われる、よしずの作り方
  4. 炒りたてほうじ茶で消臭~
  5. 関西表現者の集いで、気になったこと。
  6. 関心を抱いた紅茶関連の記事(2015-02-23)
  7. 江坂へ移転!ピエロハーバーに行きました
  8. 第2回Jastea茶会に参加しました!
  9. なんとなくレモンティー
  10. 玉露や抹茶とは、なんぞや?(出来るだけ分かりやすう書いたつもり)

コメント

2月の記事は、2,4-10位。
1位の「手軽で場所をとらない紅茶の茶器」は、ブログランキングの機能を使ってイチオシ記事にしたため。
伝統的な玉露や抹茶の覆いで使われる、よしずの作り方」がコンスタントにアクセスがあるので、本ず関連の記事を増やして、ランクインが増えました。

前回のランキングはこちら。【アクセスランキング】2015年1月.

【アクセスランキング】2015年1月(紅茶半分、日本茶半分)

集計が済んでいなかった2015年1月分を集計しました。

2015年1月のTOP10

  1. ほうじ茶の淹れ方説明で思ったこと
  2. 伝統的な玉露や抹茶の覆いで使われる、よしずの作り方
  3. 昨日の茶摩さんでの紅茶で初釜の光景。分かる人には衝撃的な写真かな。豪快にティーキャディーから、そのまま入れてます! from Instagram
  4. お茶と食べ物の相乗効果
  5. 対馬紅茶、紅ふうきの感想
  6. 夜のおやつ。熱湯でサラッと淹れた深蒸し煎茶と一緒に頂く。意外に渋みとコクが合うかも。 #お茶の時間 from Instagram
  7. あると嬉しい。ティーコジーのあれこれ
  8. いろんなお茶入れました
  9. 手軽で場所をとらない紅茶の茶器
  10. 茶こしが無い時の紅茶の入れ方

コメント

1月の記事は、1,3-6,8位。寒い冬の季節に恋しくなるほうじ茶や、初釜の記事がランクインしました。

前回のランキングはこちら。【アクセスランキング】2014年12月.

【アクセスランキング】2014年12月(日本茶AWARD2014多し)

しばらくお休みしていたアクセスランキング、これからは月ごとにやってみます。
集計が済んでいなかった昨年の12月分から。

2014年12月のTOP10

  1. 終わったからいいよね。テイスティングの風景。 #日本茶 #日本茶AWARD2014 #テイスティング from Instagram
  2. 日本茶AWARD2014、サロンのトップバッターは、京都府相楽郡南山城村の中窪さん、かっこいい(^_^) #日本茶 #日本茶AWARD2014 #うまいお茶 from Instagram
  3. お煎茶が甘いっ!
  4. 結果発表(古くて新しい日本茶の品評会 – 日本茶AWARD2014)
  5. 日本茶AWARD2014が終了しました。新しい日本茶の世界が広がったかも知れない。 #日本茶 #日本茶AWARD2014 #イベント #渋谷ヒカリエ from Instagram
  6. 静岡★ブドウの香りがするお茶。高橋達次さんのサロン。(2014-12-7,15:15) #日本茶 #日本茶AWARD2014 #渋谷ヒカリエ #水出し from Instagram
  7. 伝統的な玉露や抹茶の覆いで使われる、よしずの作り方
  8. 茶こしが無い時の紅茶の入れ方
  9. 宮崎茶房、有機紅茶[みなみさやか]と「くるみ餅」。3位入賞、おめでとうございます! #和紅茶 #お茶の時間 #日本茶AWARD2014 from Instagram
  10. ムジカティーの紅茶を売っているところ

コメント

7位,8位以外は、12月の記事。日本茶AWARD2014の記事が多い中、3位の「お煎茶が甘いっ!」(この記事がランクインしているのが嬉しい)、10位の「ムジカティーの紅茶を売っているところ」が入りました。

前回のランキングはこちら。【アクセスランキング】2014年12月25日.

自然にやさしく関連が深い「本ず玉露」を振り返る

昨日、昔フェイスブックにアップした本ず設置体験の記事をブログにアップしました。
ウチのブログサイトで一番アクセスされた記事、実は「本ず玉露や本ず抹茶の覆いになるよしずの作り方」だったりします。

紅茶の記事を多く書いているイメージがあるので、自分としてはかなり意外です。
たぶん「よしずの作り方(編み方)」を詳細に書いている点が参照される理由なんだと思います。

本ず玉露とは、藁とよしずを使って覆いをして栽培した茶の木の葉っぱを摘んで、煎茶の製法で針状に製茶された玉露です。
本ず玉露には、藁とよしずが必要なんです。

こちらで話を伺ったところ、本ず玉露の藁の確保は大変みたいです。
田んぼをされたり、藁を自分ところ以外の農家さんから分けて貰ったりして集める。
また、藁の予備を倉庫に確保している。
天候により、想定より多く必要になる年もあるから。
藁は棚を崩すときに、そのまま茶畑に落として肥料にする。(肥料にする話は本に書いてあった話)

棚に敷いたよしずの上に藁を振ります。
よしずを編むのに使う黒い化学繊維の縄は、太めなので、ヨシの隙間から、風が吹くと藁が上から茶の木に落ちていきます。
光を遮る遮光率は、本ずに寒冷紗も似ているそうですが、湿度が本ずを真似できないと伺った覚えがあります。
藁が落ちて、葉っぱの上に載ることも、本ず玉露や本ず抹茶の香味に影響して関係しているのかも知れません。
ところで、上記では藁を振ると記載しましたが、藁を振る代わりに、藁を編んでシート状にした筵(むしろ)で覆いをする地域もあるそうです。

よしずについては、既に記事にしているので、書いてないことを思い出すと。
滋賀県近江八幡市の権座のヨシ刈りで伺った話ですが、ヨシを刈って乾燥させます。
その後は、野焼きをすると言われていました。
そうしたら、次の年、良いヨシが生えてきて刈れる。
この循環をしているから、生態系が豊富(たくさんの種類の植物や動物がいる)とのこと。

京都市内では、川辺で野焼きを以前は行っていたが、一度非常に煙が発生してしまって、交通渋滞が発生した。
そのため、野焼きが中止になり、野焼きを復活させる運動をしているとのこと。
(ヨシ刈りの参加者に運動メンバーがいらっしゃったので、話してくださいました)。

さて、玉露でも上記の本ず玉露とは違い、覆いを化学繊維の寒冷紗で光を遮って栽培される玉露もあります。

寒冷紗の方が丈夫で、コストはかからないのですが、土に還るという話は聞いたことが今のところありません。
なので、自然環境が循環するという話にはならないと思います。

上記を書いた直後に研究がされているのを思い出しました。現在利用されている寒冷紗は、黒寒冷紗。
椰子の成分を使った茶色の寒冷紗が研究されています。
これだと、土に戻るのかも知れません。
(京都府の茶業研究所のページに「平成26年度茶業研究所研究報告会」の資料などが掲載されました。面白い内容がありそうです。)

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玉露の飲み比べ

 

何が言いたいかというと、なんで本ず玉露と普通の寒冷紗の玉露とは、どう違うのか、本ずの方が自然にやさしく、関係が深いと思うよっ!と思った次第。

ところで、何かをするときに、理由が一つじゃなくて複数ある、と聞いたことがあります。
このブログの記事を読まれた方が、本ず玉露に出会った時、手に取ってみようと思う理由の一つが、この記事であったら嬉しいなぁ。

これで、この記事は終わりです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

宇治茶「本ずづくりプロジェクト」4回目「本ず設置体験」

宇治茶「本ずづくりプロジェクト」、4回目は本ず設置体験(2013-03-21)です。

2回目のヨシ刈り体験(その1)(その2)3回目のよしずづくり体験に続く最終回。

ヨシ刈り体験で、滋賀県近江八幡市の権座で、ヨシを刈りました。
よしずづくり体験で、乾燥したヨシを使って、よしずを編みました。

そして、今回よしずを使って、お茶の木に覆いをしてあげるのが、今回の本ず設置体験です。
(覆いをする理由を書いてなかったので、そのページへリンクをしておきます。)

場所は、3回目のよしずづくり体験に続いて、京都府宇治市白川の茶業研究所。

茶業研究所では、お茶に関する研究がされていますが、お茶の木の栽培も行われています。
その茶園の一角を使って、本ず設置体験が行われました。

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竹の棒

竹を持っているのが、今回の講師の宇治小倉の吉田銘茶園の吉田利一さんです。
この竹、地面に指す丸太の間隔を測るために使います。

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カナツキ

吉田さんが持っている左側の竹ではない棒が穴を掘るための道具、カナツキ(漢字は「金突き」かな?)です。
これを地面に突き立てます。
突き立てた状態で、円錐を描くように回すと穴が広がります。
カナツキを抜いて、その穴に丸太を突き立てます。

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固めます

丸太を突き立てると、その周辺の土をカナツキで押さえて、丸太が動かないように地面を固めてやります。
写真の茶園では、すでに鉄パイプが設置されていますが、体験実習のために、自分たちでカナツキを使って、穴を掘ります。

僕もやってみました。
両手でカナツキの上の黒いところを持ち、地面めがけて、真下に突き刺します。
穴を深くしようと、カナツキを引き上げて、もう一回、下に。

ありゃっ?
穴が増えちゃった…

素人だと、同じところに突き立てるのは難しいようです。
どうしたら同じところにできるかと考えてみました。
地面は耕してあり、柔らかいので、一度突き刺した状態で、カナツキを持って自分の体重を下に掛けてやると、少し奥に。
ちゃんと、丸太を突き立てられるくらいの穴を作ることができました!
(丸太以外の穴が3つくらいあったのは、ご愛敬と言うことで^-^;;)

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パイプ

写真のように、茶業研究所では鉄パイプで棚が作られていますが、吉田さんの本ず茶園では丸太と竹で棚を作られています。
地面に突き刺す方が丸太、横に渡す方が竹です。
利用する竹の特徴について、節がたくさんあると長さに対して重くなるので、節が少ない種類の竹を使うそうです。
丸太を下骨、丸太と竹で組んだ棚をヤグラと吉田さんは仰っていました。

棚の上に、よしずをひいて、その上に藁を振ります。
よしずは棚の下から上にのせることはできますが、よしずの上に藁を振るためには、人が棚の上に登らないと振れません。

そこで、人が登るところは太い竹を渡して、登らないところは細い竹を渡します。
写真でも、よく見ると太いパイプと細いパイプがあるのが分かるかと思います。

丸太と竹を組むときは、藁縄を使い、結び方は男結びです。
よしずあみの最後も、男結びでした。

藁縄が束ねられていたので、吉田さん、縄の長さを確認するのに伸ばす操作をされました。
吉田さんの立ち位置は風上、僕がいたのは風下です。

さて、ここで何が起きたかというと…
藁の切れ端は軽いので、風に流されて目に入りそうになりました(涙)

吉田さん、男結びを何度も実演して下さったのですが、僕は覚えられなかったです。
スンマセン。すぐに覚えられた方もいらっしゃっいました。すごいです。

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帽子

棚の上によしずをのせた状態、吉田さんのアップ画像。
吉田さん、帽子をかぶっているのには、ワケがありました。

よしずを棚にのせるときにヨシのかけらが落ちてきたり、よしずに藁束をのせるときに細かい藁が落ちてきて、何もかぶっていないと目に入るんです!
それで、帽子が必要になる。

実際に、体験しました(^-^)
藁束をよしずの上にのせたときに、目に藁が入りました。
マジ、痛かったです(涙)。

藁振りしたい人は、棚の上に登りました。

ただし、棚の上に登るには条件があります。
長靴不可、パイプに乗っているのが足裏に伝わるような靴を履いてきていて、かつ体重の軽い人。

僕は、今回の本ずづくりプロジェクトで一番やりたかったのが、藁振り。
一番最初に登って、一番奥に行きました。

登ってみて分かりました。怖いもの知らずだったと言うことが。
まず、どこに太いパイプがあるか、よしずで隠れて分かりづらいんです。
丸太に相当する地面から立っているパイプを目印に、太いパイプの位置を確認しながら、奥に進んでいきました。

あらかじめ、よしずの上にのせておいた藁束は、小分けで纏めた藁を10束くらいずつ縄で纏めてあります。

まず、縄を手で外します。
パイプの上でバランスをとりながら縄を外すのは、落ちるのではないかという緊張でドキドキでした。
次に、小分けで細い縄で藁が纏められているので、鎌で縄を切ります。
チョットした動作なんですけど、足下が不安なので、ホント、何度も落ちそうになります。地面に刺さっているパイプを持って、危機を回避しました。

藁振りは、藁束一つを一つの手で端をつかみ、肘を伸ばして、両腕を下から上にひょいっと上げて、藁を遠くにとばすように高いところで、束をつかんでいる指をゆるめます。
藁は、一方向に並べてしまうと、雨が降ったときに落ちてしまうので、適度に散らばらせないと行けないそうです。

さて、よしず一面に藁を振ってみました。
そうすると、想像して下さい。
どうなかったかを。
またまた、命綱とも言える太いパイプがより見えにくくなったんです!

もうこうなったら、体裁をかまってられません。地面に突き刺さったパイプを持ち、へっぴり腰で屈んで、太いパイプの位置を確認し持ってやっと、ハシゴから降りました。
登っていたのは、短時間。長くても20分くらいだったと思います。

降りたときホッとして、へなへなになりました。

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強化丸太

藁を振った後も、吉田さんの説明は続きます。
丸太を持たれていますよね。斜めに丸太を棚を強化するそうです。

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藁の偏り改善

よしずの隙間から藁が下に垂れています。
藁が一カ所に寄らないように、下から竹で藁を移動させます。

棚の上に登った写真は余裕がなく撮影できず。
また、降りた後はへなへなになって写真とるだけの気力が少なくなってしまいました。
この後、質問の時間を設けていただいたので、質問しました。
あるところで、今はお茶畑がないのだけど、昔(二三十年前?)お茶畑を持っているときは、茶摘みの時期に、朝早く摘み娘さんを迎えに行って、10時の休憩、お昼、15時のおやつと決められた時間にお茶を用意していたと伺ったことがありました。
それで、今はどのように茶摘みが行われているのか、質問しました。
一日いくらの日摘みと、摘んだお茶の重さで支払いが決まるはかり摘みがあるとのことでした。
吉田さんのところでは、日摘みとはかり摘みの併用とのこと。
吉田さんの本ず茶園は宇治小倉で、周辺には住宅もある程度あります。
子供のいるお母さんたちは、都合の良い時間に来て、はかり摘みをされて帰って行くそうです。

茶業研究所のある白川は家が少ないので、茶摘みをする人手を確保するのが大変と仰っていました。

2回目、3回目、4回目と本ずづくり体験に参加して、本当に手間のかかっていることが分かった本ず玉露。本ずと同じ効果を目指した労力低減が図られている黒い化学繊維の寒冷紗玉露。

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試飲

寒冷紗玉露と本ず玉露の飲み比べを建物内で、行いました。
僕の個人的な感想として、寒冷紗は飲んだことのある玉露。それより、本ずは香りも味も広がり深みのある飲み物。より、ゆっくり楽しみたいもの。そんな風に感じました。

この日、ウチに帰ってきて思ったのは、へなへな。
棚の上に登ったのが影響して、ホンマ疲れた。
ヨシ刈りより体力使っていないのに、落ちる恐怖をヒシヒシ感じながら緊張していた分なのかな。

体験してみないと分からない本ず玉露の大変さを感じることができた「本ずづくりプロジェクト」でした。

プロジェクト関係者、参加された方、全部には参加できなかったけれど他の回に興味を示してくれた方、参加を誘ってくれた方、このプロジェクトで再会したかった方、どうもありがとうございました!

宇治茶「本ずづくりプロジェクト」のレポート、初めからを読みたくなった方、「宇治茶「本ずづくりプロジェクト」の一回目「お茶のセミナー」」をどうぞ。
玉露や抹茶って、なに?と思った方は、「玉露や抹茶とは、なんぞや?(日本茶も説明してます!)」をどうぞ。

[説明編] もろこしと、春番茶と、よしずづくり 〜玉露が高価なワケ〜

昨晩、秋田県の銘菓、極上こがしもろこしと奈良の日干し春番茶を頂きました。
「もろこし」は、漢字で書くと「諸越」。紙の包みを開いた中身は、八郎潟やいかだ等、何種類か型が違っていました。
春番茶は炒ってあるので香ばしいのに、華のような香りがあって。

なぜ説明したかというと…

昨晩のブログに上げた一枚の写真だけでは分からないところをサクッと書き出しました。
一緒に頂いたウチの家族だと全く説明はなくて良いのですが、ブログで公開したのに説明ないのはマズイかなと。

同じように昨日公開した「よしずづくり」も編むところの説明は写真一枚ずつに書いていても、覆いとは何か、なぜ玉露で覆いをするのかの背景を知らないと、よしずづくりに関心が向かないと思います。

玉露は、どうやって作るの?

日本茶の中で、高級なお茶である玉露。
高価だから何となく手間がかかるのは、想像できると思います。
でも、どのように作っているんでしょう。

お茶の木は、根っこでテアニンという旨味成分を作ります。
テアニンは根から葉っぱに移動します。
葉に移動したテアニンの一部が日光を受けると、渋み成分のカテキンに変わります。
お茶の新芽が出たら、葉を摘む前までの時期に、日光を受けないように覆いをすれば、テアニンからカテキンに変わる量を減らすことができます。
(京都府茶協同組合、発行「宇治茶大好き!」より一部変更)

お茶の木の覆いは、遮光といって日光の光をあまり通さなくするのですが、伝統的な栽培方法では「よしず」と「わら」を使います。

最近では、黒い化学繊維の「寒冷紗(かんれいしゃ)」が使われることが多くなっています。寒冷紗の方が、丈夫で扱いやすいそうです。

昨日の写真のよしずづくりのとき、素人の僕らが体験で編んだのですが、一枚に1時間くらいかかりました。使うときは二枚セット。

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「よしず」と「わら」の覆いは、こんな風になります。

 

「よしず」と「わら」の場合と、「寒冷紗」の場合で違いがあるの?

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両方を試飲すると、「よしず」と「わら」(本簾玉露、ほんずぎょくろ)の場合の方が美味しいとおっしゃられた方が多かったです。
僕も、寒冷紗より、よしずとわらの方が香りがよく味も深みというか複雑で、確かに良いなと思いました。

まとめ

諸越と春番茶は、美味しかったです。
玉露が高価になる理由の一部は、手間をかけて栽培されているためですが、その一部として、よしずづくりをご紹介しました。

「本ずづくりプロジェクト」の「ヨシ刈り体験」(2)

ヨシ刈りから帰ってきて、再び集会所の大部屋に。

お昼ご飯の準備で、机の配置が少し変わっていて、置いておいたリックサックが少し移動していました。
リックの近くに席取りして、食事の前に手洗いへ。席に戻ってくると、机の上に沢山のお皿が。
見たことのある食べ物もあるのですが、見たことのないのが半数以上!
赤い平たい小さいのは?アゲっぽいののあえてるのは?
お漬け物も沢山あるし、小さな梅干しがお皿にてんこ盛り!
すごい…「ヨシ刈り体験」、案内にはお昼が用意されていて、500円と書いてあったけれど、この量と質は、びっくり。
参加者の方からは「てっきりお弁当だと思ってたのに、これは…」など、多数のどよめきがありました。用意していただいたお料理は、地元のお祝いの席で出されるもので、婦人会の方が作って下さったとのこと。
ご飯とお味噌汁はお代わりできる、とのお知らせがありました。
さあ、いただきます!

赤い平たいのはこんにゃくでした。アゲのあえ物はカラシあえ。
小さいエビみたいなのを醤油ベースに煮たもの。ワカサギのアオノリ入り天ぷら。
黒豆。お漬け物も4種類くらい。どれもシャキッとしておいしい。
それぞれの素材のお味が生かされていて、とにかく美味しくてご飯が進む進む。

同じテーブルを囲んだのは、橋本素子先生の歴史講座での常連さんや大阪蒲生四丁目の日本茶屋さん袋布向春園本店のカフェで知り合った方。

各テーブルに、地元の方が一名入って、一緒に食べました。
僕らのテーブルに入って下さった地元の方からお料理についてお話を伺いました。しばらくすると携帯に電話があり、早めに料理を召し上がられて、「用事があるので」と仰って退出されました。

他の行事と掛け持ちになっている方もいらっしゃったようで、それにも関わらず、地元の方が多数参加されていました。
お忙しい中、本当によい会を開いていただいて、ありがとうございました。

宇治での「本ずづくりプロジェクト」の一回目のセミナーでは、取材の記者さんによる静止画のカメラ撮影があったのですが、今回はテレビカメラのような動画のカメラ撮影班が二組、参加されていました。
一組は、地元のテレビだったようでヨシ刈りのみを撮影されて帰ったとのこと。
お昼ご飯の途中で、もう一組のカメラ班から、ディレクターさんとカメラアシスタントさんが僕らのテーブルに加わりました。

ディレクターさんから、このイベントは何で知ったんですかとの質問が。このテーブル知り合いで集まっていたからでしょうか?
銘々答えられるのですが、すべて橋本素子先生のブログや素子先生から情報を貰って、との回答でした。
僕も素子先生からだったんですが、「知り合いから参加どうするの?みたいな話があって…」とお茶を濁して答えました。

僕の隣に座られたカメラアシスタントさんから、こんな質問が。
「いいお茶って、なんですか?」
模範的な回答は知らないけれど、思っていることを言ってみました。
「その人が美味しいと思えるお茶が、いいお茶やと思います。(値段の)高いお茶があるけれど、値段も含めておいしいなぁ、いいなと思えないと」。
カメラアシスタントさんは「あっ、そうですよね」と相づちがありました。
ん?
自分の回答に、ちょっと疑問が沸いて、次の言葉も追加しました。
「でも農家さんによると、いいお茶は値段の高いお茶だそうです。農家さんにとっては収入源なので、高いお茶の方が収入があるからだと思います」

ディレクターさんの質問。
「この企画どうなんですか?」
思わず
「マニアックな企画です」
と答えてしまいました。

あーぁ。
マニアックなことがわかるくらいに自分がマニアックであることを認めてしまった…

ディレクターさんは、京都府の映像ライブラリーを手がけられているそうで、ウェブページを紹介して貰いました。

たぶん、ここ

お茶の映像があったので見てみました。
摘んだお茶の葉を蒸し器で長い箸でひっくり返してるとこが面白いです。
手揉みの全行程が手短にまとめられています。

お昼ご飯、終了。
カメラ撮影、参加者へのインタビューがあって、僕も感想をお話ししました。

次は、午後の講義です。

(随分と時間が経ってから、この部分を追記しました(2015-02-09)。ここから)

権座周辺の歴史を映像と資料から説明してもらいました。
竪穴式っぽいの住居をモデルで作成されたそうで、周りに側溝を掘ったそうです。
この話を聞いているときに、「そう言えばボーイスカウトでテントの周辺に側溝掘ったなぁ」と思い出しました。

その後、地元の地域振興のお話を伺いました。権座での、よしの栽培もその一環と感がてよいと思います。
お昼のこの豪勢なご飯も地域振興の成果。美味しかった!
覚えている言葉は「プロジェクト成功は、あきらめずに続けること」「苦しいこともみんなでやれば楽しい!」。

質疑応答では、京都市内の川周辺での野焼きが出来なくなったので復活運動をやっている方の話がありました。
野焼きがされないことで、新しい芽が芽生えてこない。
そうすると若い芽を食べる動物が生息できなくなるので、生態系が変わって行っているとのこと。
また、よし自体が育つ場所で柔らかかったり硬かったりする話もありました。

(ここまで)

お持ち帰りしたお昼

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「本ずづくりプロジェクト」の3回目、伝統的な高級日本茶の玉露や抹茶の覆いで使われる、よしずの作り方に続く。

宇治茶「本ずづくりプロジェクト」の二回目「ヨシ刈り体験」(1)

宇治茶、本ずづくりプロジェクトの全四回の2回目、滋賀県近江八幡市白王町の権座で開催されたヨシ刈り体験(2013年1月13日)に行ってきました。
本ずづくりプロジェクトでは、玉露もしくは抹茶用の茶の木を覆うのに使う「本ず」を作るという、中々ほかでは体験できない面白い企画です。

2012年11月10日と11日に一回目のセミナー&お茶飲み体験がありました。
(その時にレポート、よかったら宇治茶「本ずづくりプロジェクト」の一回目「お茶のセミナー」をどうぞ。)
座学と体験を一緒に行うというのが、このプロジェクトの特徴のようです。
私は一日目に参加して、宇治平等院付近の発展の歴史や茶栽培の現状のセミナーの後、玉露を淹れて飲みました。
二日目は、玉露ではなく抹茶を飲んだそうです。

さて、今回は京都の玉露や抹茶を作る時に使う本ずの原料、ヨシの生育地の近江八幡の権座にやってきました。
事前に調べたところ、権座は、水郷といって、琵琶湖の中に小さな島があって、そこで酒米やヨシを育てているそうな。島には、舟でわたります。

(なんか楽しそうでしょ、でもヨシ刈りは体力要りそうですよね)

10時JR近江八幡駅に集合。バスで白王町の集会所に移動しました。
大部屋一つにみんなが入ったので、そこで参加者どおしで、ご対面。

で、初っぱなにショックなことが。知り合いが思ったより多かった…
この人と会ったときはお茶じゃなくてお茶請けのお菓子、松露を出したっけ。
あっ、この人は和紅茶の茶話会の最初の最初に参加してくれたっけ。
そいで、この人は橋本素子先生の歴史講座、蒲生四丁目のマンション一階の時に参加したらしい。ということは、大荷物で参加してしまった時か…
これまでやってきた色々なことが思い浮かんで、思ったことは。
今日は「何も持っていないし、そんなことせんとこ」。

少しブルーになりながらも、時間は過ぎ、本日のスケジュールの説明がありました。
午前は、舟で移動して、一時間くらいヨシ刈り。
集会所に戻ってきて、食事。
午後からは、セミナー。

地元のNPOの副理事長さんから、次のような説明がありました。

ヨシ刈りは、鎌でヨシを刈ります。
軍手、鎌、カイロを用意しました。(全部、新品!どうも有り難うございました)
ヨシの生えているところに移動するときに、舟で移動します。
くれぐれも、舟で移動するときに手を挟んだり、ヨシ刈りの時に鎌で怪我したりしないよう、くれぐれも注意してください。
マスクも用意しているので、使いたい方は言って下さい。
刈ったヨシは、固く鋭いので刺さることがあります。
歩くときは、摺り足でヨシが刺さらないように注意して下さい。

説明が終わって、舟に乗り込みます!

(ほとんどの方が濡れても大丈夫な長靴などを掃かれていました。スニーカーは私ぐらい)

20名ほどが一つの舟に、もう一つの小さめの舟に10名ほどが乗りました。
空は曇っているけれど、雲の切れ間から青いところが見えます。
雨は降りそうになく、風もほとんどありませんでした。

舟を操舵して下さった地元の方も
「今日来た人は、良かったね。風もないし」
と仰られていました。

琵琶湖の広い湖へ舟は乗り出した後、しばらくして右に移動して、狭い河口のような入り口を抜けて、小さな島が見えてきました。
小さな島の船着き場への目印に赤いポールが湖の中に立ててあります。
それを目印に船着き場に到着しました。

下船して、見渡すとヨシばかり。
どこに通路があるのか?と行うくらいにヨシが生い茂っています。
先に下船した人は、奥に進んだようで、ついて行きました。
船着き場から10メートルくらい進んだときに、先頭でヨシ刈りのやり方の説明と鎌の配布が行われました。真新しい鎌はよく切れそうです。
鎌で人を傷つけないようにある程度、他の人と離れてヨシを刈ります。
ヨシは根っこの部分から刈るようにします。
今回の場所は、ヨシ刈り体験ということもあって、手入れが行き届いていない場所だそうで、低いところは雑草が生えており、そこを天に突き抜けるようにヨシが伸びていました。

ヨシを刈りながら、地元の方の声に聞き耳を立てて、情報収集。
色のくすんだのは、去年のもの。
ここのヨシは手入れをしているところより低い。
刈ったヨシは、一カ所にまとめて、縄で束にする。
など。

集会所で説明された摺り足がよく分からなかったのですが、下手に高いところから足を降ろしてしまうと、上を向いている刈ったヨシが刺さるのが、想定できました。
なので、ヨシを斜めから靴の底で倒すように踏みならして進みました。
それでも背の高いヨシを狙って刈るようにしていたので、低いヨシがたまに顔に当たったり、防寒の上着を突き破るのではないかと思うくらいに刺さったりしました。
事前説明の通り、ヨシ刈りは、少し危険なようです。
あまり勢いよくヨシ刈りだけに夢中になると、服が破れたり、ケガをしていたかもしれません。

時間がたち、作業終了の声が聞こえてきました。

周りを見ると、通路が広がっています。
(すごい、みんなよく刈ったなぁ)

奥が見えるようになって、その先に広場が見えました。
そのど真ん中に見慣れないものが高くそびえ立っていました。
束ねられたヨシが円錐状に集められたものでした。
(小学校にあったトーテムポールみたい)

この状態でヨシを乾かすのだそうです。
ここでみんなで記念撮影。
(汗だくになってしまったので、上着のジッパーをおろして、マフラーを一旦はずしたら、少し涼しくなって気持ちよかった)

島の船着き場に戻り、再び乗船。
舟が出発して、大きな琵琶湖にでると、空が開けて見えました。

「わぁ!!」
歓声が。そこにはパラシュートやプロペラ付きのグライダーが飛んでいました。
ヨシばっかりを見ていた目には、それは新鮮に映りました。

穏やかな天気の中、集会所近くの船着き場に戻ってきました。
私の乗った舟は先について、下船しました。

もう一つの舟が、船着き場に戻ろうと近づいてくるのですが、様子が変です。
操舵していない地元の方が、「そっちちゃう。もっとこっち」と言っています。
操舵している方は舟の一番後方にいて「沢山乗ってて前が見えん」と言ってます。
舟は船着き場にもっと近づいても、変な向きで入ってきたので、そのままでは下船できない感じ。
私は何かできることがないかと、よく分からないけれど、桟橋に近づいたところ、
「ロープでいこ!」
ということになって、ロープが飛んできたのでつかんで、降りれるところまで引っ張ってみました。
それで、遅れて帰ってきた舟の皆さんも無事下船。

そんなこんなで、午前終了。
お昼ご飯となりました。

「本ずづくりプロジェクト」の「ヨシ刈り体験」(2)に続く。