「山霧の香り」タグアーカイブ

静岡県静岡市の安部川源流近くの梅ヶ島のこと

数年前に和紅茶のセミナー合宿があって縁が出来た梅ヶ島(かなざわゆうさんのページ梅ヶ島の齋藤さんのページ)。
昨年、6月に別の縁から、再度梅ヶ島に行きました。

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茶摘み体験の後お昼に、こんなステキなご飯を頂いたのですが、食事をしただけではありません。
ワタクシ、現地で煎茶を淹れさせていただきました!
しかも、出来立てホヤホヤの「隠れ茶」。
梅ヶ島は標高が高く、他の茶産地と比較すると、芽の育つ時期が遅くなります。それで、この時期に一番茶の製茶が終わって、袋詰めが出来たばかり。

外パッケージ袋なしの袋で、現地でコーディネイトして下さった齋藤さんから
「はいっ、これ使って下さい。お湯は、ここ。湯冷ましがないので、この(蛇口を指して)お水を使って下さい。それじゃあ、よろしくお願いします!」
と、こんな感じで。

さて、焦りました。
だって、お煎茶淹れるときに、湯冷まし無しでお湯を冷ましたことがなかったのですもん。

時間も押していて、えぃ!と、こんな感じで淹れました。

隠れ茶の袋に鼻を近づけると、コクのある深みと美味しそうな青い香りのする上等な煎茶の香りがします。
となると、高温で淹れて、渋みを強調すると美味しく頂くことは出来ません。
かといって、温度が低すぎると、香りを楽しむことが出来ない。

目指すは、65℃くらいかな?

大きな土瓶タイプの急須に、6-7割、(たしか沸騰したての)お湯を淹れ、1.5割ほど、水を入れて、急須をユックリ回すようにして温度が均一になるようにしました。

それから、お茶っぱを投入。上から入れたので、お湯に浮いてしまうから、再び、前回よりもユックリ急須を回して。

それから、みんなが持っている湯飲みめがけて、急いで注ぎ回りました。
回し注ぎはしてません。

というのも、参加者がそれぞれの場所でくつろいでいて、湯飲みがすでに散らばっていたので、出来なかったのです。
また、急いだのは、お湯に茶葉が浸かっているので、時間が経つと成分がどんどん出てくる。
ということは渋くなってしまうかも知れない。

内心かなり、冷や汗をかきながら淹れたのですが、飲んでいただいた方には大好評で、美味しいと言っていただきました。
出来立て「隠れ茶」の魅力をお伝えできたんじゃないかと思います。

また、帰りのバスで、齋藤さんから託された和紅茶、山霧の香りの水出しも皆さんに大好評でした。
すっごく、楽しかったです。
帰ってからも摘んだ生葉を発酵させて、紅茶を作ったので、楽しさも、しばらく続きました。

なんで今頃これを書いているかというと、つい先日、フェイスブックで梅ヶ島を思い出させる人たちの交流があったので、当日のことを鮮明に思い出したのです。
勿体ないので、記事にしました。

最後に、安部川源流へ向かう道の写真をお楽しみ下さい。
(時間及び通行止めがあって、源流までは行っていません。)

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おしまい。



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Wakocha, please. 〜和紅茶、どうぞ〜

フェイスブックのノートに昔に書いた和紅茶の淹れ方をブログにアップします。
画像がなく、長文です。お時間のあるときに、宜しければ御覧ください。

はじめに

2012年8月に、静岡、梅ヶ島で和紅茶セミナーに参加しました。
和紅茶セミナーの一日目のメインは、梅ヶ島で和紅茶を作られている佐野さんの製茶工場で、紅茶の製造を実際にやってみて学ぶというものでした。
お茶の葉を手揉みしたり、香りを嗅いだり、乾燥の方法を見たり、設備の説明を聞いたり。
体験することで、どんな風にして紅茶が作られるかが見えてきます。
佐野さんは、紅茶を生産されて20年を越えるそうですが、工場の色んなところに工夫が隠されています。
お話を伺っていると、本当にお茶を大事に作られていることが伝わってきました。
2011年から2012年の改良点は、お茶の葉を発酵させる行程である委凋の方法を変更されそうです。

佐野さんが作られた和紅茶、2012年産の「山霧の香り」について、いろいろな淹れ方を試したので、ご紹介します。

美味しかった淹れ方もあれば、そうでなかったものもあります。
葉っぱが異なれば、また好みによっては美味しい場合があるかもしれません。
お茶の淹れ方のご紹介を目的に、試した内容を記載します。
この文章を読まれて、和紅茶を飲んでみたい、お茶したいと思って頂ければ幸いです。
なお、ティーハウスムジカのマスター、堀江敏樹さんの著書「ティープリーズ」に倣って画像は、一切使いません。想像力を働かせて補っていただけるとありがたいです。

茶の葉について

「山霧の香り」の香りは、袋を開けると、甘く濃厚で、軽く青みが隠れた感じ。
お茶の葉の形状は、茶殻になると葉の形がハッキリと分かるオレンジペコー(OP)です。
葉が大きいので、お湯の中で葉が開くまで、時間がかかります。
発酵は、外国産で最近流行りの浅い青いタイプではなく、完全に発酵しています。
パッケージには、ブレンドされていない単独品種で、品種はやぶきたと記載されていました。

淹れ方、暖かいお茶編〜蒸らす時間を変えて比較する〜

用意するもの。

お茶の葉、ポット、沸騰したお湯、茶こし、マグ、ミルクピッチャー。
比較して飲むため、ポット、茶こし、マグは二組用意しました。
マグがなければ、カップやコップを使います。
ミルクピッチャーがなければ、熱いものを入れても問題のない保温性のあるコップなどで代用してください。

淹れ方

沸騰したお湯をポットに入れます。
お湯が少なくなるので、水を足し、沸かします。
待っているうちに、ポットが暖まるので、お湯が沸く前に、ポットのお湯をカップとミルクピッチャーに注ぎます。
ポットのお湯が残っていたら捨てます。
ミルクピッチャーは、お湯を捨てた後に牛乳を注ぎます。
牛乳は、お茶が渋かったりエグくなったら、紅茶に注いでミルクティーにするためなので、ミルクピッチャーに注ぐ量は調節してください。

お茶の葉をポットに入れます。
ティーカップ3杯分、約400ccに対して、普段使っているティーメジャーで、お茶の葉を二杯入れました。後で計ると約3グラムでした。
五百円玉くらいの泡ができるくらいに沸騰した100℃のお湯をポットに注ぎます。
保温してお茶の成分が出やすくなるように、コジーをポットにかぶせます。
蒸らし時間を二通り試しました。

(a) 蒸らし時間、一杯目2分、二杯目5分、三杯目12分。
(b) 蒸らし時間、一杯目3分、二杯目5分、三杯目12分。

試飲結果は以下の通り。

カップ、1杯目。
(a)の場合、香りはあまりしない。水色は軽く青みがかって薄い。味もうすい。
(b)の場合、香りはこちらもあまりしない。水色は(a)と同様の印象であるが、やや濃い。
味は薄目だけれども、ほんのり甘く、2杯目以降の変化が期待できそう。

カップ、2杯目。
(a)の場合、甘い香りがする。味もしっかりした。水色は濃くなり、一般的な紅茶の色に近くなった。
(b)の場合、香りは(a)と同じ。水色は(a)と同様、違いは分からない。
味もしっかりし、なぜか(a)よりも豊かな甘さ、ほんのりした渋みも感じた。

カップ、3杯目。
(a)の場合、香りがしっかりした。水色もしっかりとしてる。飲んでみるとコクをかんじるくらい。
(b)の場合、香りは(a)と同じ。水色は(b)と同様。
こちらもコクを感じる。甘みを感じるけれども、何か物足りない感じ。

カップ、3杯目の残りにミルクをいれる。
(a)(b)の違いは、わからない。
ミルクにより、甘みが強調され、心地よい青みが感じるようになった。

全体の感想。

通常葉っぱの小さなBOPは、2-3分の蒸らし時間と言われます。
山霧の香りは葉っぱが大きいOPなので、長めに5分くらいから淹れ始めるのがよさそうです。
OPは葉っぱの開くのに時間がかかるので、ゆったり流れる時間を楽しめます。
3杯目、ミルクを入れることで、違った魅力が出てくるのが楽しいです。
ストレートで飲んだ3杯の全体の印象は、優しい感じ。
でもミルクティーにしてみると、甘さや青さが浮き上がってきて楽しくなりました。
OPなので、多めに葉っぱを入れたつもりでしたが、後で計ってみると
3グラムと少なかったです。やんわりした印象なのは葉っぱが少なかったのかも知れません。

再挑戦

蒸らす時間の比較をしたあと、葉っぱの量を増やして、飲んでみました。
4グラム、400ccで4分、9分、32分の蒸らし時間です。
カップ、1杯目。香りが少し感じられる程度。
カップ、2杯目。濃くなって、お茶のキャラクターをしっかり感じられるようになりました。
カップ、3杯目。香りがカップに注いでいるときから感じられます。
甘みもしっかり出たのですが、軽くえぐみも感じられるようになりました。
ミルクを注ぐと、えぐみが和らぎ、甘みも少ししまった感じ。
ミルクが入っているのに香りがシッカリしています。
飲んだ後の口の中の香りなどの余韻がいいです。
お茶請けに用意した丹波の黒豆のお菓子、しぼり豆(京都、宝泉堂)がより美味しくなりました。

山霧の香りは、ポットを使って時間をかけて淹れると、色々な変化が楽しめるので、贅沢なお茶だと思いました。

淹れ方、暖かいお茶編〜急須で淹れたり、煮出したり等〜

400mlぐらい入る大きめの朱泥焼の急須で、3gの葉っぱで淹れました。
予め急須をお湯で暖めて、茶葉を入れて、コジーをかぶせます。
急須の時は、カップやマグではなく、小さめの湯呑みに注ぎました。
横手持ちの急須を使ったのですが、持ち手が熱くなりました。
器が小さかったので、少しずつ5回くらいに分けて注ぎました。
注ぐ度に濃くなっていきます。
最後まで、渋すぎることなく、濃すぎることなく飲めました。
ミルクは用意していましたが使わずじまいでした。

煮出しをすると渋みがシッカリでるかと思って、沸騰したお湯に葉っぱを入れて、二分煮出してみました。
葉っぱは開ききっているにも関わらず、渋味はなし。
味も、比較的に単調でポットや急須で淹れたときのように、味の深みがありませんでした。

和紅茶セミナーが開かれた梅ヶ島の宿は、ペンション草木里でした。
草木里で使われている大きな急須、土瓶タイプで蓋の上に柄が竹などで編んであるものでした。このタイプの良いところは、保温性が高い。コジーや風呂敷などで、急須を保温しても、持ち手が熱くならない。
最後の一滴(ゴールデンドロップ)を淹れるのに、ポットや急須をひっくり返すくらい傾けますが、蓋を熱くなっていて押さえるのが大変な場合があります。
持ち手が熱くならないポットや急須というのは、いいです。
雰囲気の意味でも、草木里の場所にポットより、急須の方が似合ってました。

淹れ方、冷たいお茶編〜水出し、煮出しで冷茶〜

水出しから。

500mlのペットボトルに5gの茶葉を入れて、軽く振った後に冷蔵庫で12時間寝かせました。

葉っぱが開いて大きくなりました。
ペットボトルから注ぐときに、茶こしで濾したにも関わらず、あまりにも大きかったので蓋付近のしぼんでいるところで、茶葉が詰まって、茶こしに残った茶葉は少なかったです。葉っぱが大きいとこういうこともあるんですね。

香りシッカリ、ほんのりと感じる渋みが涼しさを運んでくれます。
お店で出して貰ったことのある国産紅茶の水出しでは、香りはしても味が物足りないと感じることが多かったのですが、山霧の香りでこの淹れ方だとシッカリと味まで楽しむことができました。
個人的には、もっと青みと渋みが効いてくれると、良い感じがしました。
それで平日に試したこともあり、残りを冷蔵庫に入れて、24時間、36時間寝かしたものを飲んでみたのですが、あまり違いを感じることはできませんでした。
12時間で充分抽出されてしまったようです。
利用する葉っぱの量を増やすか、お茶を注ぐときに葉っぱをかき回すか、葉っぱを絞るかをすれば、より好みの味になったのかも知れません。

煮出しで冷茶。

水出しの青い清々しい感じをもっと感じたい。
ということで、煮出せば、原理的には全部の味を出せるはずと目論んで勇んで沸騰したお湯で二分の煮出しをやってみたのですが、結果は惨敗でした。
煮出した直後に温かい状態で飲んでみると、甘い感じはするのですが、渋みなし、青みもどこかへ行ってしまいました。
これを冷やしたら、もしかしたら変わるかも、と常温近くまで放置してから、冷蔵庫で冷やしてみたものを12時間後に飲んでみました。
印象は変わらず。
山霧の香りではなく、杵築紅茶のべにさやか(ムジカだと「べにさやか」、佐賀の紅葉さんだと「さやか」)で、煮出して常温にして、氷を入れて、冷茶で飲んだら、香り味ともに良かったので、この方法でも美味しく入るお茶はあると思います。

淹れ方、冷たいお茶編〜氷出し煎茶のように淹れてみる〜

どうしても、山霧の香りで、もっと清々しさを感じたい!
日本茶カフェで氷出し煎茶を出してもらったときの方法を少しアレンジしました。
時間をかけて、香りや味の変化を楽しむ淹れ方です。
高さの三分の一が茶葉で埋まっている感じで、山霧の香りを思い切って、5gほど宝瓶に入れます。
大きさが500円玉くらいの泡が見えるくらいに沸騰した熱湯を準備します。
茶葉が浸るより少なめにお湯を注いで蓋をし、コジーで宝瓶を覆います。
宝瓶の蓋を開けて葉っぱが開いたかを確認して、氷を投入します。
氷が溶けてゆくので、氷の追加投入も適宜行います。
再度、コジーをして氷が融けるのを待ちます。

熱湯をコジーから濃厚な香りが溢れ出してきて、お茶を注いで飲むときの期待が膨らみます。
一煎目は、香り、しっかり。甘く、全く青みがありませんでした。
氷が残っているので、冷水を宝瓶に注いで、茶葉から味がでるまで待ってから二煎、三煎と飲んでいきます。
煎が進むにつれ、少しずつ青みが増して、清々しい感じがしました。
この熱湯を淹れてから、氷で冷水で煎を進める方法がなぜか一番青みというか清々しさを感じることができました。

実は冷茶は苦手だったんです。
と言うのも、普通に水出しや急冷の冷茶は、どうもお茶を淹れている感覚がしません。
ところがこの淹れ方だと、温かいお茶を淹れているのと変わらない手順なので、感覚としては「お茶淹れてるな〜」になるのです。
紅茶の向き不向きはあると思いますが、涼しげとか清々しい感じの紅茶なら、一度お試し下さい。
もしかしたら、似合うかも知れませんよ。

お茶請けと一緒編

やぶきた品種で作られた紅茶では、特有と言っていいほど青い香りが多かれ少なかれします。山霧の香りでも少し感じました。
実は、この青い香りを強く感じる紅茶が苦手なんです。以前、青い香りを和らげたくて色々淹れ方を試しました。やってみると、100℃のお湯より80℃に冷ましたお湯の方が青くならないことに気付きました。この方法で青く香る国産紅茶でも美味しく頂くことができるようになったのですが、今回の山霧の香りは少し感じるだけ。
私はお茶を頂くとき、ほとんどの場合にお茶請けと一緒に頂きます。山霧の香りを飲んではみたものの、似合うお茶請けが思い浮かばない。山霧の香り、単体で充分美味しいからお茶請けなくても楽しめるのですけれど、やっぱりお茶請けがほしい。
青い香り何かに似ている物があれば、似合うお茶請けを見つけるキッカケになるんじゃないかと、考えていました。
よく晴れた日でした。田んぼの横の道路を自転車で横切るときに、ふわっと風が吹いて青い香りがやってきました。やぶきた品種の紅茶と同じ香りです。
稲が穂を付ける直前、みどりの長い葉っぱが生い茂っていました。
これをヒントに、お米のご飯と一緒にやぶきた品種の紅茶を飲んでみれば、新しい発見があるのではと、何度か山霧の香りで色々な淹れ方と一緒にやってみました。
すると、ご飯の食事中に紅茶を頂くより、ご飯を食べ終わった後に温かい紅茶の濃いめを頂くと軽い渋みが口の中を洗い流すような感じで、良かったです。
栗餅(外が求肥で中が栗とあんこのお餅)と一緒に頂くと美味しかったのですが、栗餅が元々充分に美味しいので、お茶請けとして合っているかは判別できません。
お味噌屋さんが作成されたひじきの入ったみそマフィンとは合っていたのですが、入手が難しいと思います。
残念ながら入手がしやすく、似合うお茶請けは今のところ発見できていません。

さて、これでレポートは終わりです。
ここまで読んでいただき有り難うございました。
ティータイムを楽しんでいただければ幸いです。

和紅茶、どうぞ~おしまい~



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