お茶好きさんのビックイベントと言えば、やっぱり八十八夜ということになるんじゃないかと思います。
八十八夜とは、立春から88日目の日。今年は、5月2日です。
この日、僕は京都府相楽郡南山城村の田山地区の茶畑で、品評会用の茶畑の手摘みに参加しました。縁があって、一昨年、昨年に引き続いて、三年連続の参加です。
とは言うものの、前2回は、茶摘みが始まって少し遅れての参加でした。
今年は、はじめっからの参加を目指して、ウチを早めに出発して、この光景を見ることができました!
黒い覆いは、寒冷紗という化学繊維の布で、それを取り去っています。
緑色のポールで、茶の木の外側に柱を作って、その上に寒冷紗を掛けています。
茶畑の一番下の道に近いところに、2-3mの長い軸の巻き取り機を置いて、手動で寒冷紗を巻き取っていました。
今年の茶の芽は、茶摘み前に晴れの日が続いたので大きかったです。
なので、一芯一葉。
チャノキをざぁっと見て、尖っているところを目印にこういう形をした芽をどんどん摘んでいきます!
(写真は、小さいですけれど、もっと大きなものもたくさんありました!)
この写真は摘んだ後。よく見ると、上の先の方がなくなっていることが分かるでしょうか。矢印の先あたり。
嬉しくなって、たくさん写真を撮ったわけではなく、機械の操作を誤って連写してしまいました。
でも、楽しいので、全部載せます。
品評会用の茶摘みは、機械が動かせるだけの重さのお茶の葉っぱが集まらないと終わりません!!
やっと、重さが足りたから、「終わりで~す!ありがとうございました~!」との声で終了。
記念に自分のカゴの写真をパチリ。
午前8時頃から12時半頃まで、4時間半。
たぶん僕は、この写真の10倍には満たない量しか摘めていないと思います。品評会用だから良い芽しか摘まないとは言え、大変な重労働で、手摘みのお茶は出来るんですよね。
計量の様子です。
それぞれのカゴに摘んだお茶をこの大きなカゴに集めて計量します。
手揉み保存会が、最初の方に摘んだお茶を先に蒸して、焙炉(ホイロ)で手揉みしていると伺ったので、覗きに行きました。後の方に摘んだお茶は、機械による製茶をするとのこと。
焙炉は、二つありました。
こちらはお茶の葉っぱを蒸して、焙炉で製茶を初めて、2時間くらい。
写真には写っていませんが、奥に大きめの扇風機があり、焙炉に向かって風を送っていました。
もう一つの焙炉。こちらの方は、扇風機がなく、少しお茶の色が濃い感じ。つまり、乾燥がもう一方より遅いと思われました。
焙炉の助炭(和紙を張っている部分)は熱くなっています。
燃料は、これでした(LPガス)。
ところで、茶摘みに時に地元のおバアさんから伺ったのですが、製茶の加熱の燃料、昔は薪だったそうな。今は、重油・ガスが使われるようです。
助炭には、柿渋を塗ります。南山城村のトミヤマさんのでした。
3人でゴロゴロ転がしていました。
手揉みは、終了まで8時間ほど掛かるそうです。
そうすると最後は、ピンっとした針のような綺麗なお茶が出来るそうな。
手揉みを最後まで見たかったのですが、残念ながら都合で、この写真を最後に南山城村を出発しました。
最後のコメント。
え~と、単純に茶摘みをすることができて楽しかったです!
おしまい。
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