本の入手先は、比較的大きな書店。平積みになっていました。
「食料廃棄の本だなんて、イヤだなぁ、なにが書いてあるんだろう…」
そうは思ったものの、以前からず~っと気になることがありました。
ある時、和菓子屋さんの工場横を歩いていると、商品を大量にゴミ収集車に捨てていたのを見たことがありました。。
何で捨てるんだろう?
もったいない。
でも、この本を読んで分かりました。
現代の生活をしていると、食料はスーパーやコンビニにいつも並んでいます。
夕方に商品が並んでいないところは自然と足が遠のく。
それで購入したものの、賞味期限を過ぎてしまえば、食べ物を捨てても、次のを買えばよい。
賞味期限の短いものより、賞味期限のできるだけ長いものを買おうとする。
そうすると賞味期限の切れたものが出てくる。それで、廃棄。
この流れを書いただけでも、誰が主な決定権を持っていて、食料廃棄を推進してしまっているのか、分かると思います。
この本は、食料が捨てられる現場を取材して映画にした映画監督さんとジャーナリスト兼作家さんが、それぞれの視点で記載されています。
映画監督さんの映像を切り取ったような魅力的な現場の取材と、ジャーナリストさんのわかりやすいデータの提示が、ホント素晴らしい。
重たいテーマなのに、どんどん読み進めることができました。
僕が一番興味を持ったところは、283ページの2段落目。
「食べ物は、単なる商品になり下がってしまいました。…」の部分です。
「価値のないものは捨てられる」とも。
食べ物で価値がない様になっているくらいだから、お茶も…と、考えてしまいました。本の内容ともリンクしますが、価値って、人によって違うけど、情報が正しく提供されたり、学習することで変わると思うんです。だから、「お茶って面白いよ!」と言うことは無駄じゃないなと。
本の話に戻って、取材先は、日本も含まれていて、横浜の「はまぽーく」が取り上げられていました。
ショッキングな内容にも関わらず、食料廃棄をどうすれば減らせるかが記載されているので、食料廃棄を扱っているにも関わらず、読後感は希望があり、また爽やかな印象さえ持ってしまいます。
すごい本です。
是非みなさんに読んでみて欲しい一冊!
「さらば、食料廃棄 捨てない挑戦」
シュテファン・クロイスベルガー、バレンティン・トゥルン著。長谷川圭、訳。
春秋社、2013年3月20日、初版第1刷発行
オマケ。
僕がこの本を買った理由、最後の一押しは裏表紙の定価の下にあるフクロウっぽい印!やっぱり、見た目重要!!
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