昨晩、秋田県の銘菓、極上こがしもろこしと奈良の日干し春番茶を頂きました。
「もろこし」は、漢字で書くと「諸越」。紙の包みを開いた中身は、八郎潟やいかだ等、何種類か型が違っていました。
春番茶は炒ってあるので香ばしいのに、華のような香りがあって。
なぜ説明したかというと…
昨晩のブログに上げた一枚の写真だけでは分からないところをサクッと書き出しました。
一緒に頂いたウチの家族だと全く説明はなくて良いのですが、ブログで公開したのに説明ないのはマズイかなと。
同じように昨日公開した「よしずづくり」も編むところの説明は写真一枚ずつに書いていても、覆いとは何か、なぜ玉露で覆いをするのかの背景を知らないと、よしずづくりに関心が向かないと思います。
玉露は、どうやって作るの?
日本茶の中で、高級なお茶である玉露。
高価だから何となく手間がかかるのは、想像できると思います。
でも、どのように作っているんでしょう。
お茶の木は、根っこでテアニンという旨味成分を作ります。
テアニンは根から葉っぱに移動します。
葉に移動したテアニンの一部が日光を受けると、渋み成分のカテキンに変わります。
お茶の新芽が出たら、葉を摘む前までの時期に、日光を受けないように覆いをすれば、テアニンからカテキンに変わる量を減らすことができます。
(京都府茶協同組合、発行「宇治茶大好き!」より一部変更)
お茶の木の覆いは、遮光といって日光の光をあまり通さなくするのですが、伝統的な栽培方法では「よしず」と「わら」を使います。
最近では、黒い化学繊維の「寒冷紗(かんれいしゃ)」が使われることが多くなっています。寒冷紗の方が、丈夫で扱いやすいそうです。
昨日の写真のよしずづくりのとき、素人の僕らが体験で編んだのですが、一枚に1時間くらいかかりました。使うときは二枚セット。
「よしず」と「わら」の覆いは、こんな風になります。
「よしず」と「わら」の場合と、「寒冷紗」の場合で違いがあるの?
両方を試飲すると、「よしず」と「わら」(本簾玉露、ほんずぎょくろ)の場合の方が美味しいとおっしゃられた方が多かったです。
僕も、寒冷紗より、よしずとわらの方が香りがよく味も深みというか複雑で、確かに良いなと思いました。
まとめ
諸越と春番茶は、美味しかったです。
玉露が高価になる理由の一部は、手間をかけて栽培されているためですが、その一部として、よしずづくりをご紹介しました。
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