伝統的な高級日本茶の玉露や抹茶の覆いで使われる、よしずの作り方

伝統的な高級日本茶の玉露や抹茶の覆いを体感する本ずづくりプロジェクトの3回目は、2回目の滋賀県近江八幡市、琵琶湖で刈ったヨシを使って、よしず編みを行いました。

家庭用の日除けのよしずではなく、茶の木の覆いに使用するよしずの作り方を写真で解説します。 (家庭用は、細いシェロ糸を使用しますが、本ずのよしずは太めの黒い化学繊維の縄を使用します。家庭用のよしず情報は、こちら。覆いをする理由は、こちら。)

作業の順番は、一番上の左から右。その次の段も左から右に見ていくと、撮影順になります。

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伝統的な玉露や抹茶の覆いで使われる、よしずの作り方 - 1
[1]これが近江八幡で刈ったヨシ!乾燥したもの。 3m弱あります。 体験で刈ったのはよしずにするには、細いのが多かったそうで、太いのにより分けたとのこと。 ヨシは地面に近い下の方が太く、上にいくにつれて細くなっています。
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[2]まずデモで、よしずづくりのプロの実演を見せていただきました。 ヨシを一本、木の上にのせます。そのあと、重しのついた縄を交差させます。 最初の一本の写真。縄が全部の箇所でくくられていく途中です。 黒い縄のさきに結びつけられている木は重しです。 重しの重さは300-400gだと思います。 重しの重さだけで縄が締まっていきます。
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[3]2本目です。 手前の重しをもって、左前にやり、奥にあった重しを右手前に持ってきて、交差させます。 この写真と、次の写真をよーく見て下さい。
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[4]まだ2本目です。 左から一つ置きに縄が交差されているのが、わかるでしょうか。 2本目以降は、一つおきに編んでいきます。 2本目は、左から1,3,5,7の場所を、次の3本目だと左から2,4,6,8の場所を編みます。 二人一組で、一人が4本の縄を担当します。 ヨシはササクレだって刺さることがあるので、軍手をして作業をされていました。
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[5]どんどん
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[6]どんどん(2)
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[7]どんどん(3)
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[8]編まれていきます!
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[9]時折、上から手のひらで押さえて、下に編んだよしずを下げてやります。
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[10]木の左端から右に行くと中で線があるのがわかるでしょうか。 ここにヨシの根っこ側の先を合わせます。 上から2本目が合っているのがわかると思います。 そして、よくよく見ると一番上のヨシが細いのがわかるでしょうか。 つまり、ヨシは左に太い方を一本配置したら、次は右の人が右に太い方を配置します。矢印で書くと、ー>、<ーの順です。 こうすると、片方に寄ることを防げます。単純だけど、面白い。 ちなみに、線よりはみ出した先は、よしずがシート上に長くなってくると、じゃまになるので、はさみで切ります。
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[11]自分たちでやることになって、懸命に編みました。 気がつくと、こんなに長くなりました!!
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[12]編むの終了。重しはこうなってたんですね。 白いひもで黒い縄を括っていたらしい。 木に溝が入っているから、縄の位置がズレないんです。また、地べたの左側に目をやると、長くて切ったヨシの切れ端がたくさん落ちてます。
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[13]最後は男結びで止めます。
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[14]でけた。
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[15]でけた。(2)
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[16]でけた。(3)
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[17]でけた!! でも、お茶の木の覆いに使うときは、2枚使います。 ここまで、1時間ちょっと。二組で作業したので、できたのは2枚だけ。 このシート状のよしずで覆うことのできるお茶の木は、すこしだけ。
伝統的な玉露や抹茶の覆いで使われる、よしずの作り方 - 18
[18]ほんと、よしずでお茶の木を覆うのは大変だわ。 できたよしずは、10年ほど使うそうです。 おしまい

よしず編みは、茶の栽培の作業が少ない農閑期の冬に行われるそうです。

また、主に女性の仕事だったそうで、説明してくださったおじさんが小さな子供のときにじゃれて、この器具の下をくぐっていたら、重りに頭をぶつけて、泣いてしまったんだそうな。

ヨシを編むのに使われている縄ですが、昔は藁縄。なので、早くいたんだそうです。 でも、写真の黒い化繊(化学繊維)の縄に変わって、何倍にも持つようになったとのこと。

ただし、藁縄の場合は、そのまま土に返すことが出来たけれど、今じゃ化繊のを捨てるときは分別して捨てないといけないとのこと。

本ずづくりプロジェクトは、全4回。 伝統的な玉露や抹茶の覆いを体感できる非常に貴重なイベントでした。

3回目以前の記録は、1回目2回目その1その2

上記の方法で編んだよしずの利用方法は、本ず設置体験の4回目をご覧ください。