古くて新しいほうろくで炒りたてほうじ茶

緑茶とほうじ茶。炒る前と炒った後。

お茶に関する様々な情報をブログに書いて、読んだ人にお茶に興味を持って貰えたらいいな。
それで色んなお茶を淹れる人が増えたらいいなぁ、と思ってブログを書いています。

今回は、日本茶を淹れ始めたキッカケ。炒りたてほうじ茶について書きます。

書きたいこと

  • ほうじ茶は緑茶(煎茶など)から作る。
  • 緑茶を持っていれば、自分で炒ることができる!
  • 自分で炒ると焙じる香りがして楽しい!!
  • 炒りたてほうじ茶は、香りがいい♪

言いたいことを先に書いて気持ちがよくテンションが上がりすぎたので、ちょっと落ち着いて。。
どうやるかは後で、結果から書きます。

緑茶に熱をかけて炒ると、ほうじ茶を作ることができます。

英語でほうじ茶を説明するときにroasted green teaと言っているのを聞いたことがあるので、焙煎された緑茶という感じでしょうか。

緑茶とほうじ茶。炒る前と炒った後。
緑茶とほうじ茶。炒る前と炒った後。

写真の左は炒る前の茶葉。右が炒った後の茶葉。
炒った後の方が白い棒状の茎が見えます。
炒る前の茎は緑で目立ちません。炒ると茎が白くなって茎があったことに気付きます。
(2022年1月の今見ると、深い緑のお茶っ葉が細かいのが多いので、使った緑茶は深蒸し茶のようですね)

  • いろんな和紅茶(国産紅茶)。品種名が書いてあるのが多いです。
    品種で何が違うの?~和紅茶の楽しみ方~

道具は「ほうろく」

炒りたてほうじ茶を作るのに、「ほうろく」という道具を使います。

炒りたてほうじ茶を作る道具「ほうろく」
炒りたてほうじ茶を作る道具「ほうろく」

筆者が使っているのは、素焼きのほうろく。
漢字だと「焙烙」。「ほうろく」とか「ほうらく」と呼ばれます。
炒りたてほうじ茶を知るまで、ほうろくを見たことがありませんでした。
昔、ゴマなどを煎るのによく使われたそうです。

ほうろくはないけれどゴマ炒り器ならある、炒りたてほうじ茶をやってみたい!という方は、↓をどうぞ。

ほうろくの使い方

  1. コンロの五徳の上に丸い部分の真ん中が来る形で乗せ、火をかけて温めます。
  2. ほうろくの上にゆっくり手をかざして、ほどよく温まっているのを確認したら、茶葉を入れます。焙じる香りがフワッとしてきます。火が強すぎるとすぐに焦げるので、このタイミングで火を小さくしておくと良いかも。
  3. 焦がさないように、ほうろくの取っ手を持ち、お茶っ葉に伝わる熱が片側だけにかからないように、フライパンを揺らすように廻してお茶っ葉の下の層と上の層が混ざっていくようにします。
    竹のマドラーを使って、茶葉をまぜまぜする遣り方もあります。
    焙じていると、いい香りがするので癒されます😊
  4. 茶葉が茶色くなったら火を消します。
  5. ほうろくから茶葉を取り出します。
    取っての部分が筒になっているので、取っての手前を煎茶碗の真ん中に向けて、ほうろくを茶葉の入っている大きな丸が上になるように立てます。
    取っ手の手前の筒から、出来上がったほうじ茶が飛び出してきて煎茶碗に入ります。

炒り加減は、炒っている時間を短くすれば、浅炒りに。時間を長くすれば、深炒りになります。

 たまには、いつもより浅炒り。
 たまには、いつもより深炒り。

自分で炒り加減を調節すると、炒り立てほうじ茶はより一層楽しめます。

ほうじ茶の淹れ方(入れ方)

  1. 煎茶碗のほうじ茶を急須に入れます。
  2. 沸騰したお湯をコップに注いで量を計ります。コップ容量の約8割くらい。
  3. お湯でコップが熱くなるので、コップの上の方を持って、急須にコップのお湯を淹れます。
  4. 1分待って、急須のお茶をコップに注ぎます。

炒りたてほうじ茶は、淹れる直前に炒ったほうじ茶を淹れるので、香りが逃げる時間が少ないので、市販のほうじ茶より強く、しかもいろんな香りがする傾向があります。

今回のお茶菓子は、青のり豆にしました。

炒りたてほうじ茶の道具「ほうろく」と急須と入れたほうじ茶と青のり豆
炒りたてほうじ茶の道具「ほうろく」と急須と入れたほうじ茶と青のり豆

青のり豆とほうじ茶の組み合わせ初めて。食べ合わせがいい感じです。
そういえば、お好み焼きにほうじ茶を合わせるのが好きです。
たぶん筆者は青のりとほうじ茶の組み合わせが好みなんだと思います。

ほうろくの使用前、使用後

購入直後は、ほうろくの裏側の色でした。

「ほうろく」の裏側。炒りたてほうじ茶を作る道具をひっくり返してます。
「ほうろく」の裏側。炒りたてほうじ茶を作る道具をひっくり返してます。

炒りたてほうじ茶を作り続けていると、だんだんと内側が黒くなってきます。

炒りたてほうじ茶の道具「ほうろく」の使用中。
炒りたてほうじ茶の道具「ほうろく」の使用中。

今では、素焼きのほうろくの内側が真っ黒です。

ほうろくの内側。炒りたてほうじ茶の道具「ほうろく」をローアングルで撮影。
ほうろくの内側。炒りたてほうじ茶の道具「ほうろく」をローアングルで撮影。

光が当たると黒光りします。

まとめ

煎茶を炒ると、ほうじ茶を作ることができます。
自分でほうじ茶を炒ると、焙じる香りを丸ごと愉しめます。香りに癒されるんですよね。

素焼きのほうろくは、使い続けると内側がだんだん黒くなるので、成長していく感じ。
目に見えてだんだんステップアップしている気分になる所も楽しいです!

ほうろくを持つようになってできるようになったことは、↓で書いてます。

記事では素焼きの「ほうろく」を紹介しましたが、ほうろくの代わりにフライパンやゴマ炒り機でも代用できます。

最後に、この投稿で使用した素焼きのほうろくを販売されているお店を紹介します。
袋布向春園本店ネットショップ
素焼きのほうろくは手作り。一つひとつ、微妙に大きさが異なります。
筆者はお店で購入するときに複数つかませてもらって、自分の手にしっくりくる素焼きのほうろくを入手しました。

ほうじ茶を色々集めて調べたちょっと調べたほうじ茶のお話。も、よかったらご覧ください。

それでは素敵なティーライフを〜♪

※ほかにもお茶の道具について知りたい方は、
 本サイトのカテゴリー:お茶の道具のタイトル一覧をご覧ください。

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