和紅茶、淹れよっ!

日本で製造された紅茶を和紅茶と言います。
今じゃ、ずいぶん増えました。
けれど、数年前と比べても、淹れ方自体は変わらないです。
ざくっと、昔と今について、書いてみました。

昔むかし

といっても、数年前。和紅茶をいくつか淹れてみて、海外紅茶と比べて、香りも味も出方が緩やかすぎると感じていました。

あるとき、旅先で和紅茶を紅茶がメインの喫茶店でポットで淹れて貰いました。
普通の蒸らし時間を待って、試しにカップに少しだけ注ぎ、飲んでみると、
「薄い・・・」
店主さんも同じ感想でした。

少し店主さんとお茶やお店のことなど、雑談して時間が経ったんです。
なにげにポットに残っている和紅茶をカップに注ぐと、
「?。さっきより、だいぶん香りも味も良くなっているなぁ」

つい今しがた、2時間ほど前

封を開けていた和紅茶の袋に鼻を近づけました。
青みもあるけれど、香りの要素が複雑で芳醇。
これをそのまま紅茶として淹れることが出来たら、美味しいのに。
でも、前飲んだときは、このイメージでは入らなかったんだよなぁ。

とりあえず青みのある和紅茶は、朱泥焼の急須で淹れると青みが和らぐので、湯通しなしでお茶っ葉を入れ、熱湯を注いで、堂島ムジカの柔らかくなったティーコジーで保温しました。

つい、さっき

和紅茶を淹れたことをすっかり忘れて、急須からコップに注いで飲んでみると。。
さめてぬるくなっているけれど、茶葉の香り味が十分抽出されて、味に深みが出ていました。
でも、この季節、ぬるいお茶より、温かいお茶が飲みたいんです。

というわけで、一工夫。
急須の和紅茶の残りを手鍋に注いで、ガスで加熱。
暖かくしました。
香りがたって、すごく美味しくなったんです。
香味の深みも、だんぜん沢山感じます。

IMG_3844.JPG
冷めた和紅茶、温めた和紅茶

まとめ

だいたい、昔々も今もどうやったら美味しい状態になるかという点で同じ様なことを考えています。
和紅茶にかぎらず、お茶の香味の出方は、抽出時間にとっても左右されます。

特に和紅茶の香味が引き出せていないと感じるときは、長く蒸らせば改善するというのは、経験済み。
でも、かる~く30分以上蒸らさないと、その効果を実感できないのが残念。
実感して貰いたくて、茶淹で昔、第一回目の「和紅茶の茶話会」を企画したんです。

和紅茶の淹れ方を工夫していて、昔と今を考えつつ、そんなことを思ったのでした。

おしまい。

よかったら、つめたい、あつい、時間のからまりをどうぞ。
ポットで、お茶っ葉から紅茶を淹れる方法もいかがでしょうか。

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