本棚に囲まれた空間での手揉み茶の実演という貴重で珍しい体験をしました。
しかも、実演のすぐそばにいて香りもずっと嗅ぐことができたので、その様子をご紹介します。
本編の前に、ちょっと前知識を…
煎茶というのは、今は機械で製茶をするのがほとんどです。
でも、昔は焙炉(ホイロ)という、熱源が下に仕掛けられた台の上で、蒸した後のお茶の葉を揉みながら、すこ~しずつ水分を飛ばして、形を整えて、針状にして乾燥させていたんです。
三重県で生産されたお茶を伊勢茶といいます。
去年12月、まちライブラリー@大阪府立大学という図書館の本棚に囲まれた場所で三重県の手揉み茶の名人のおやっさん一行による手揉み茶の実演&伊勢茶の手揉み茶の講義のイベントがあったので、参加しました!!
実は焙炉に一番近い席を確保して、講義を聞きながら、実演中ずぅ~と香りを嗅いでいました。(犬のように ^^;)
焙炉全体はこんなの。バックが本棚というのが珍しい!
移動で使うために通常のものより横が半分くらいなのだそうです。
熱源は、台の下に仕掛けられていて、なんと電気ストーブでした!
実演中。
じっと隣にいると、分かったんです!
香りが変わっていくことが。
ついでに、ちょろちょろと見ていたので気付いたのですけれど、香りが変わると手の動きも変えられていました。
乾燥中。
真ん中に穴をあけるんです。
左は粉。一緒にすると焦げるから端っこに分けておくとのこと。
出来上がり。
おやっさんは、時間内にできるかなぁ~と言っていたんですけれど、間に合いました。
手揉みの実演をしていただいたのは、おやっさんではなく修行中?の方でした。
ちなみに、焙炉は最後、こういう状態になって、なんと台車に変身していました。
この上にもう少し荷物を乗せて帰って行かれました。
なかなか衝撃的な結末だったんですけれど、自分の横で手揉み茶の行程が進んでいくという、かつてない経験はメッチャ刺激的でした。
本棚に囲まれた中で手揉み茶というのも、なかなかないと思います。
企画のお茶の大学さん、伊勢茶のおやっさん御一行様、まちライブラリー関係者さん、ありがとうございました。
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