宇治茶「本ずづくりプロジェクト」4回目「本ず設置体験」

宇治茶「本ずづくりプロジェクト」、4回目は本ず設置体験(2013-03-21)です。

2回目のヨシ刈り体験(その1)(その2)3回目のよしずづくり体験に続く最終回。

ヨシ刈り体験で、滋賀県近江八幡市の権座で、ヨシを刈りました。
よしずづくり体験で、乾燥したヨシを使って、よしずを編みました。

そして、今回よしずを使って、お茶の木に覆いをしてあげるのが、今回の本ず設置体験です。
(覆いをする理由を書いてなかったので、そのページへリンクをしておきます。)

場所は、3回目のよしずづくり体験に続いて、京都府宇治市白川の茶業研究所。

茶業研究所では、お茶に関する研究がされていますが、お茶の木の栽培も行われています。
その茶園の一角を使って、本ず設置体験が行われました。

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竹の棒

竹を持っているのが、今回の講師の宇治小倉の吉田銘茶園の吉田利一さんです。
この竹、地面に指す丸太の間隔を測るために使います。

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カナツキ

吉田さんが持っている左側の竹ではない棒が穴を掘るための道具、カナツキ(漢字は「金突き」かな?)です。
これを地面に突き立てます。
突き立てた状態で、円錐を描くように回すと穴が広がります。
カナツキを抜いて、その穴に丸太を突き立てます。

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固めます

丸太を突き立てると、その周辺の土をカナツキで押さえて、丸太が動かないように地面を固めてやります。
写真の茶園では、すでに鉄パイプが設置されていますが、体験実習のために、自分たちでカナツキを使って、穴を掘ります。

僕もやってみました。
両手でカナツキの上の黒いところを持ち、地面めがけて、真下に突き刺します。
穴を深くしようと、カナツキを引き上げて、もう一回、下に。

ありゃっ?
穴が増えちゃった…

素人だと、同じところに突き立てるのは難しいようです。
どうしたら同じところにできるかと考えてみました。
地面は耕してあり、柔らかいので、一度突き刺した状態で、カナツキを持って自分の体重を下に掛けてやると、少し奥に。
ちゃんと、丸太を突き立てられるくらいの穴を作ることができました!
(丸太以外の穴が3つくらいあったのは、ご愛敬と言うことで^-^;;)

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パイプ

写真のように、茶業研究所では鉄パイプで棚が作られていますが、吉田さんの本ず茶園では丸太と竹で棚を作られています。
地面に突き刺す方が丸太、横に渡す方が竹です。
利用する竹の特徴について、節がたくさんあると長さに対して重くなるので、節が少ない種類の竹を使うそうです。
丸太を下骨、丸太と竹で組んだ棚をヤグラと吉田さんは仰っていました。

棚の上に、よしずをひいて、その上に藁を振ります。
よしずは棚の下から上にのせることはできますが、よしずの上に藁を振るためには、人が棚の上に登らないと振れません。

そこで、人が登るところは太い竹を渡して、登らないところは細い竹を渡します。
写真でも、よく見ると太いパイプと細いパイプがあるのが分かるかと思います。

丸太と竹を組むときは、藁縄を使い、結び方は男結びです。
よしずあみの最後も、男結びでした。

藁縄が束ねられていたので、吉田さん、縄の長さを確認するのに伸ばす操作をされました。
吉田さんの立ち位置は風上、僕がいたのは風下です。

さて、ここで何が起きたかというと…
藁の切れ端は軽いので、風に流されて目に入りそうになりました(涙)

吉田さん、男結びを何度も実演して下さったのですが、僕は覚えられなかったです。
スンマセン。すぐに覚えられた方もいらっしゃっいました。すごいです。

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帽子

棚の上によしずをのせた状態、吉田さんのアップ画像。
吉田さん、帽子をかぶっているのには、ワケがありました。

よしずを棚にのせるときにヨシのかけらが落ちてきたり、よしずに藁束をのせるときに細かい藁が落ちてきて、何もかぶっていないと目に入るんです!
それで、帽子が必要になる。

実際に、体験しました(^-^)
藁束をよしずの上にのせたときに、目に藁が入りました。
マジ、痛かったです(涙)。

藁振りしたい人は、棚の上に登りました。

ただし、棚の上に登るには条件があります。
長靴不可、パイプに乗っているのが足裏に伝わるような靴を履いてきていて、かつ体重の軽い人。

僕は、今回の本ずづくりプロジェクトで一番やりたかったのが、藁振り。
一番最初に登って、一番奥に行きました。

登ってみて分かりました。怖いもの知らずだったと言うことが。
まず、どこに太いパイプがあるか、よしずで隠れて分かりづらいんです。
丸太に相当する地面から立っているパイプを目印に、太いパイプの位置を確認しながら、奥に進んでいきました。

あらかじめ、よしずの上にのせておいた藁束は、小分けで纏めた藁を10束くらいずつ縄で纏めてあります。

まず、縄を手で外します。
パイプの上でバランスをとりながら縄を外すのは、落ちるのではないかという緊張でドキドキでした。
次に、小分けで細い縄で藁が纏められているので、鎌で縄を切ります。
チョットした動作なんですけど、足下が不安なので、ホント、何度も落ちそうになります。地面に刺さっているパイプを持って、危機を回避しました。

藁振りは、藁束一つを一つの手で端をつかみ、肘を伸ばして、両腕を下から上にひょいっと上げて、藁を遠くにとばすように高いところで、束をつかんでいる指をゆるめます。
藁は、一方向に並べてしまうと、雨が降ったときに落ちてしまうので、適度に散らばらせないと行けないそうです。

さて、よしず一面に藁を振ってみました。
そうすると、想像して下さい。
どうなかったかを。
またまた、命綱とも言える太いパイプがより見えにくくなったんです!

もうこうなったら、体裁をかまってられません。地面に突き刺さったパイプを持ち、へっぴり腰で屈んで、太いパイプの位置を確認し持ってやっと、ハシゴから降りました。
登っていたのは、短時間。長くても20分くらいだったと思います。

降りたときホッとして、へなへなになりました。

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強化丸太

藁を振った後も、吉田さんの説明は続きます。
丸太を持たれていますよね。斜めに丸太を棚を強化するそうです。

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藁の偏り改善

よしずの隙間から藁が下に垂れています。
藁が一カ所に寄らないように、下から竹で藁を移動させます。

棚の上に登った写真は余裕がなく撮影できず。
また、降りた後はへなへなになって写真とるだけの気力が少なくなってしまいました。
この後、質問の時間を設けていただいたので、質問しました。
あるところで、今はお茶畑がないのだけど、昔(二三十年前?)お茶畑を持っているときは、茶摘みの時期に、朝早く摘み娘さんを迎えに行って、10時の休憩、お昼、15時のおやつと決められた時間にお茶を用意していたと伺ったことがありました。
それで、今はどのように茶摘みが行われているのか、質問しました。
一日いくらの日摘みと、摘んだお茶の重さで支払いが決まるはかり摘みがあるとのことでした。
吉田さんのところでは、日摘みとはかり摘みの併用とのこと。
吉田さんの本ず茶園は宇治小倉で、周辺には住宅もある程度あります。
子供のいるお母さんたちは、都合の良い時間に来て、はかり摘みをされて帰って行くそうです。

茶業研究所のある白川は家が少ないので、茶摘みをする人手を確保するのが大変と仰っていました。

2回目、3回目、4回目と本ずづくり体験に参加して、本当に手間のかかっていることが分かった本ず玉露。本ずと同じ効果を目指した労力低減が図られている黒い化学繊維の寒冷紗玉露。

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試飲

寒冷紗玉露と本ず玉露の飲み比べを建物内で、行いました。
僕の個人的な感想として、寒冷紗は飲んだことのある玉露。それより、本ずは香りも味も広がり深みのある飲み物。より、ゆっくり楽しみたいもの。そんな風に感じました。

この日、ウチに帰ってきて思ったのは、へなへな。
棚の上に登ったのが影響して、ホンマ疲れた。
ヨシ刈りより体力使っていないのに、落ちる恐怖をヒシヒシ感じながら緊張していた分なのかな。

体験してみないと分からない本ず玉露の大変さを感じることができた「本ずづくりプロジェクト」でした。

プロジェクト関係者、参加された方、全部には参加できなかったけれど他の回に興味を示してくれた方、参加を誘ってくれた方、このプロジェクトで再会したかった方、どうもありがとうございました!



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