日本でよく知られている海外紅茶の産地は、インド、スリランカ、中国だと思います。
世界で最も飲まれているお茶の種類は紅茶なのですが、上記の3つの国だけで需要を賄えるわけもなく、他の国でも作られています。
インドネシアの紅茶、ジャワ・プリマをポットでティーカップ三杯分淹れました。
お茶の色を専門用語で水色(すいしょく)と言います。
比較的しっかりした色になっています。
ジャワ・プリマを初めて飲んだのは、堂島ムジカの喫茶でした。
そのとき、お茶の味がどんなのだろうと3杯ともミルクを入れず、頂きました。
スタッフのNさんに、
「どうだった?」
と尋ねられたので、
「ミルクを入れず、最後まで飲んだけど、美味しくなかった」
と答えたところ、
「そりゃ、そうだわ(笑)」
と言われちゃいました。
はは(^^;;、そりゃ、そうなんです。
メニューには、ミルクティー向きでミルクを加えて飲んでね、みたいに書いてあるんですから。
「お茶の味がどんなのだろう」を最後まで確認したかった。
だから、ミルクを入れない場合、自分がどんな風に感じるかを知りたかったんだと思います。
そして今回、自分で茶葉からいれるときも、同じように最後までミルクを加えず、頂きました。
少し渋いですね(^^;;
軽く口に渋さが残ります。
自分のお茶を淹れるテーマとして、そのお茶がどんな香味の幅を持っているかを確かめてから、抽出時間を調整して、ある瞬間の香味を切り出すようなことを考えていました。
なので、ある紅茶を淹れるときに、飲む前の香りや水色を覚えておいて、飲んだときはどういう香味を感じるのか、も覚えるように努力していました。
さて、長々と書いてきましたが、たくさんのお茶を調べている当時は、振り返ったことはなく兎に角、ひたすら試す~!みたいな感じで飲んで、淹れて、味わってを繰り返していました。
そんなことをして、香味を体験しながら覚えて、紅茶の淹れるタイミングを再現できるように、何度も淹れることで言葉で表現できるような経験に変えたんだと思います。
上で書いたようなことを、本に記載されているのを思い出したので、御紹介します。
紅茶の本をたくさん記述されている荒木安正さんの「新訂、紅茶の世界」に以下の記載があります。
まずはOrdinary Teasの中から一品を択んで「正しい淹れ方」にしたがって、毎度自分で淹れ方を工夫しながら、ひたすら多くの杯数を飲むことが総てなのである。
(230ページ、この文章の前の部分も、すごく面白い文章なので、ぜひこの本を手にとって確かめて下さい。「Ordinary Teas」って、「普通のお茶」なんですね。)
本当にそうだなぁと思ったのでした。
「択んで」が珍しいと思ったので、pomera(DM100)の辞書(明鏡国語事典MX)で調べてみたら、以下の意味だそうです。
えらぶ【選ぶ】
[他五]
(1)二つ以上のものの中から、基準や好みに合ったものを取り出す。選択する。
「選挙で役員を選ぶ」
◇よしあしを区別して取り出す意では「択ぶ」とも書くが(「手段を択ばない」)、現在は一般に「選ぶ」を使う。
(2)よいものを取り集めて書物を作る。編集する。
今回は、インドネシアの紅茶ジャワプリマを自分で淹れてみたところから、淹れ方の学習の仕方を振り返って、語ってしまいました(^-^)
長い記事をご覧いただきありがとうございました。
それでは、楽しくおいしいティータイムをお過ごし下さい。
おしまい
※ほかにも紅茶について知りたい方は、
本サイトのカテゴリー:紅茶のタイトル一覧をご覧ください。
※この記事を読まれてより深く知りたくなった方は、ぜひ下記の記事も合わせて読んでみてください。
- ベルティー…ニュージーランドの紅茶です
- 紅茶を美味しく淹れれるようになるまでやったこと…本記事は淹れ方の学び方のいわば上級編。初心者編をどうぞ
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