先日、イベントで訪れた街は、旧家が建ち並ぶ街道でした。
歩いていると、建物の中を見学している人たちを発見しました。
覗いてみると樽でお醤油を作っているお醤油屋さんでした。
面白そうだったので、どんなお醤油があるのか店内に入ってみると…
ちょっとした台の上に小皿が数枚、お醤油が小さい水たまりのように、たらされていました。
味見…かな、でもどうやって味見をするんだろう?と考えていたら、お店の方から「小指に付けて、味見してみて下さい」と声を掛けられました。
勧められるままに、小皿のお醤油に小指を付けて舐めてみると、「へぇ~、こんなに味が違うんだ!」と思いました。
一番気に入ったのは、昔ながらのお醤油。
1リットルで少し重たかったのですが、購入して持って帰ってきました。
お醤油は、お料理をする場合に、煮物とかに足します。
お汁を少し口に含んで、濃さとかバランスがよいかなどを確認して、薄ければ足しますよね。
要は、ときおり味見をして、お醤油の量を調節します。
さて、今回のテーマは「お茶のおいしさを発見する」。
お醤油の量を調整しておいしくするのにならって、お茶をおいしくするヒントについて考えたいと思います。
ご家庭でお茶を淹れる場合、だいたい使う湯呑みやコップ、カップなんかは、いつものものを使うので、大きさや形などは一定でしょう。
お茶を入れる器の大きさが一定なので、急須に入れるお湯の量も一定になります。
急須やポットなどから注ぐまでの待ち時間も、ライフスタイルが同じなら、だいたい同じ時間かと思います。
そうなってくると変更しやすいのは、お茶っ葉の量をどのくらいにするか?にポイントが絞られます。
例えば、お茶っ葉の量をいつもの1.5倍または0.7倍(7割)にしてみては、いかがでしょう。
やってみると、量が多い時に自分がおいしいと感じるか、少ない時においしいと感じるか、なんとなく分かると思います。
お料理で使うお醤油の量を味見して調節することと同じ要領です。

シリーズの初めなので、この記事を書くに至った動機というか、きっかけを書きます。
最近、お茶をおいしく飲みたいという方に集まって頂いて、少人数のお茶の勉強会を始めました。
筆者が急須に、緑茶の葉っぱを計って入れたところ、参加者の方から「お茶っ葉、こんなに入れるんですか?」と驚かれたんです。
淹れたお茶を飲んでいただいて、おいしいと言って貰えたので、お茶っ葉の量は結局ちょうどだった訳です。
それで思いついたのは、お醤油の量の調整も普段のお料理でしてる人が多いから、お茶のおいしさを発見するキッカケは、量を変えてみて味見するという、意外にちょっとしたことで変わるかも…ということ。
お茶のおいしさを発見するシリーズの初回は、お茶っ葉の量を変えて、味見をすることについて書いてみました。
- お茶のおいしさを発見する(1)~お茶の味見とお茶っ葉の量~
- お茶のおいしさを発見する(2)~渋みとの付き合い方~
- お茶のおいしさを発見する(3)~お湯の温度~
- お茶のおいしさを発見する(4)~お茶っ葉の大きさ~
※ほかにも、ざっくばらんにお茶について知りたい方は、
本サイトのカテゴリー:お茶のタイトル一覧をご覧ください。
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