お茶のおいしさを発見する(1)~お茶の味見とお茶っ葉の量~

先日、イベントで訪れた街は、旧家が建ち並ぶ街道でした。
歩いていると、建物の中を見学している人たちを発見しました。
覗いてみると樽でお醤油を作っているお醤油屋さんでした。

面白そうだったので、どんなお醤油があるのか店内に入ってみると…
ちょっとした台の上に小皿が数枚、お醤油が小さい水たまりのように、たらされていました。

味見…かな、でもどうやって味見をするんだろう?と考えていたら、お店の方から「小指に付けて、味見してみて下さい」と声を掛けられました。
勧められるままに、小皿のお醤油に小指を付けて舐めてみると、「へぇ~、こんなに味が違うんだ!」と思いました。

一番気に入ったのは、昔ながらのお醤油。
1リットルで少し重たかったのですが、購入して持って帰ってきました。

お醤油は、お料理をする場合に、煮物とかに足します。
お汁を少し口に含んで、濃さとかバランスがよいかなどを確認して、薄ければ足しますよね。
要は、ときおり味見をして、お醤油の量を調節します。

さて、今回のテーマは「お茶のおいしさを発見する」。
お醤油の量を調整しておいしくするのにならって、お茶をおいしくするヒントについて考えたいと思います。

ご家庭でお茶を淹れる場合、だいたい使う湯呑みやコップ、カップなんかは、いつものものを使うので、大きさや形などは一定でしょう。
お茶を入れる器の大きさが一定なので、急須に入れるお湯の量も一定になります。
急須やポットなどから注ぐまでの待ち時間も、ライフスタイルが同じなら、だいたい同じ時間かと思います。

そうなってくると変更しやすいのは、お茶っ葉の量をどのくらいにするか?にポイントが絞られます。

例えば、お茶っ葉の量をいつもの1.5倍または0.7倍(7割)にしてみては、いかがでしょう。
やってみると、量が多い時に自分がおいしいと感じるか、少ない時においしいと感じるか、なんとなく分かると思います。
お料理で使うお醤油の量を味見して調節することと同じ要領です。

シリーズの初めなので、この記事を書くに至った動機というか、きっかけを書きます。

最近、お茶をおいしく飲みたいという方に集まって頂いて、少人数のお茶の勉強会を始めました。

筆者が急須に、緑茶の葉っぱを計って入れたところ、参加者の方から「お茶っ葉、こんなに入れるんですか?」と驚かれたんです。
淹れたお茶を飲んでいただいて、おいしいと言って貰えたので、お茶っ葉の量は結局ちょうどだった訳です。

それで思いついたのは、お醤油の量の調整も普段のお料理でしてる人が多いから、お茶のおいしさを発見するキッカケは、量を変えてみて味見するという、意外にちょっとしたことで変わるかも…ということ。

お茶のおいしさを発見するシリーズの初回は、お茶っ葉の量を変えて、味見をすることについて書いてみました。

※ほかにも、ざっくばらんにお茶について知りたい方は、
 本サイトのカテゴリー:お茶のタイトル一覧をご覧ください。

※この記事を読まれてより深く知りたくなった方は、ぜひ下記の記事も合わせて読んでみてください。

日本茶、紅茶、まなび合いの茶の間

種ノ箱は、お茶のセミナールーム、昭和三十年代に建てられた木造長屋の茶の間です…

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お茶のイベント in 種ノ箱

  • 湯飲み茶わんにお茶を注いだ後の宝瓶の中身。お茶っ葉が開いてます(広がっています)。
    [使い方紹介] わたくし宝(たから)の瓶(びん)と書いて、宝瓶(ほうひん)と申します

種ノ箱~日本茶、紅茶、まなび合いの茶の間~
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