ねつ、あついつめたい、かたいやわらかい

温度が高いと分子が激しく動いていて、低いとあんまり動いていない。
僕の熱のイメージです。

昔むかしは、木をお箸のように尖らした先を板の穴にさして、激しくこすって火を熾(おこ)していたんだそうな。
こすることで動きを熱に変えているようなイメージ。

さて、そろそろお茶の話にいきましょうか。

お湯の温度が高いというのは、分子が激しく動いているから、お茶っ葉に動きを与えていることになります。
高い温度のお湯でお茶をいれると、お茶っ葉が早く膨らんだり、いつもよりたくさんの香りがしたり、味も濃くなったり、あわてて飲むと熱っ!となったり。
動きが激しく伝わってるんですね。

では逆に、お湯の温度が低いとどうなるでしょう。
お茶っ葉の膨らみはゆっくりで、香りも控えめ、味もうすく、飲むとぬるい。
動きがゆるやかに伝わってる。

順に並べて書くと、イメージが少し膨らんだと思います。

応用編。
急須の小さいのと、大きいの。

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どっちで入れても、大差ないように感じますが、熱の伝わり方を考えてみたいと思います。

同じ温度のお湯を急須に注ぐ。
すると、お茶っ葉に熱が伝わる。
急須にも熱が伝わる。
急須の周りの空気に熱が伝わる。

大きな急須だったら、急須が触れる空気の面積が多いけれども、急須そのものに伝わった熱を保ってる。
でも、小さい急須だったら?

急須が触れる空気の面積が少ないけれども、急須そのものに伝わった熱が少なくなるから、保ってる熱は少なくなる。
だから、

大きい急須の方が小さい急須よりたくさんの香りがしたり、味が少し濃くなったり。
するんじゃないかな…

急須が大きい方が、お茶おいしいよっ!と言われる秘密。
そんな絡繰(からく)りになっている気がしました。

ところで…

チョコを冷やすと固い、常温に戻すと軟らかいです。
触感から熱を感じたのでした。

おしまい。

よかったら、手を動かしてみませんか?「ゴマ炒り器で作るほうじ茶(実験風)」はいかがでしょうか。

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