前回は、お茶っ葉に注ぐお湯の温度について書きました。
今回は、お茶っ葉の大きさが液体のお茶になるのに、どういう影響があるかを取り上げます。
皆さんのお家に、お砂糖ありますか?
たいていは、粉末状のものを使われているんじゃないでしょうか。
氷砂糖も置いているご家庭もあったりして。
たとえば、お水に粉末状のお砂糖を入れてかき混ぜたとすると、溶けますよね。
では、氷砂糖だったらどうでしょうか。
なかなか、かき混ぜても溶けるまでに時間かかりますよね。
お砂糖の例から、粉末の方が小さい粒になっているから溶けやすい。
逆に固まりが大きければ大きいほど溶けにくいというのが、ざっくりとイメージできると思います。
さて、お茶っ葉でも同じことが言えるんです。
小さく細かいお茶っ葉なら、成分が速く出てくる。
大きなお茶っ葉なら、成分が出てくるのが遅い。

具体的に
- 日本茶
- 深蒸し茶
お茶っ葉の形状が細かいから、成分が速く出る。抽出時間が短い。 - 浅蒸し(普通蒸し)
深蒸し茶に比べて、お茶っ葉の形状が大きいので、成分が出るのが遅い。抽出時間が長い。
- 深蒸し茶
- 紅茶
- オレンジペコー(OP)
お茶っ葉の大きさが一番大きい。成分が出るのが遅く、抽出時間が長い。 - ブロークンオレンジペコー(BOP)
オレンジペコーより小さなお茶っ葉の形状。オレンジペコーより、成分が出るのが速く、抽出時間が短い。 - CTC
丸い粒上のお茶っ葉。ブロークンオレンジペコーより小さく丸いので、ブロークンオレンジペコーより成分が出るのが速く、抽出時間が短い。
- オレンジペコー(OP)
という感じです。
さて、お茶っ葉の大きさが抽出時間に影響すると分かったら、どう選ぶとしあわせなお茶の時間になるんでしょう。
忙しくてあんまり時間がないときに、おいしいお茶を淹れて飲みたかったら、お茶っ葉の形状の小さなものを選ぶ。
逆に、ゆったりと休日の時間を過ごしたいときに、お茶を淹れて飲みたかったら、大きなお茶っ葉のお茶を選ぶ。
そうすると、お茶の成分がじわじわ出てくる時間を待つことで、緩やかな時間が流れるような気がします。
なんとなく、皆さんの生活習慣というか、ライフスタイルに合わせて、お茶の形状を選ぶと、テンポよく上手にお茶とつき合えるんじゃないかと思います。
今回はお茶っ葉の大きさが抽出時間に影響するんだよ!と言うことを取り上げました。
よかったら、↓の投稿で、実際の紅茶のお茶っ葉を見て、想像してみてくださいー
(気が向いたら、忘れていなかったら、またこのシリーズの続編を書きたいと思います。)
では、またー
- お茶のおいしさを発見する(1)~お茶の味見とお茶っ葉の量~
- お茶のおいしさを発見する(2)~渋みとの付き合い方~
- お茶のおいしさを発見する(3)~お湯の温度~
- お茶のおいしさを発見する(4)~お茶っ葉の大きさ~
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